テーラー青木ではフルオーダーのみの展開となっております。
あなただけの型紙を1から作製し、仮縫いを付けて仕立てあげます。
今まで積み上げてきた経験や知識を活かし、最高の一着をあなたにお届けします。
初めに いつ【Time】どこで【Place】どのような状況【Occasion】で着用されるかをお伝え下さい。
次に予算と自身の嗜好をお伝え下さい。その事を参考にして服地選びのアドバイスをいたします。
現物の生地で選ぶ際には、肩に生地を掛けていただくと出来上がりのイメージがわかりやすいかと思います。
お好みの生地がない場合は服地のバンチサンプルも取り扱っております。こちらからもお選び下さい。
寸法を計る際には楽な姿勢で結構です。緊張して背筋を伸ばしがちですがリラックスして下さい。
計った数字以外にも体型のクセや姿勢等を考慮し、次の型紙作製に活かします。
服地選びと採寸が終わりましたら服のディテールを決めていきます。
ジャケットですと襟の形、フロント釦の数、ポケット、ベント、袖口の仕様等を決めていただきます。
スラックスはタックの数、裾口の形、ポケットの形に関する事を決めていただきます。
型紙は白紙に1から線を引いて作製していきます。テーラー青木ではマスターパターン(原型)を使用しません。
作製した型紙につきましては当店で大切に保管いたしますのでご安心下さい。
服地を裁断する前に縮絨(しゅくじゅう)という工程を行います。これは生地の歪みを整え縮みを防ぐ工程です。
服地に水分を含ませ寝かした後、アイロンを使い蒸気と熱で経糸と緯糸をしっかり整えます。
縮絨を終えたら型紙を服地の上に乗せチャコで線を引きます。その線に縫代を付けて裁断していきます。
裁断した生地に切躾(きりびつけ)を打ち、それを目印に白毛(しろも)を使い仮縫いを組み上げるのです。
仮縫いこそ良い仕上がりのための重要なポイントです。ですから本縫い同様しっかりクセ取りをします。
組み上げた仮縫いの服を実際に着ていただき、補正箇所を確認していきます。
デザイン、着丈、胴回りのゆとり、左右の袖丈の違い、肩幅の広さ、前後バランス等を確認して進めます。
他にも前肩や肩甲骨の具合、ベントの収まり具合、スラックスなら股グリの具合といった箇所を見ます。
補正箇所を細かく確認した後、型紙へ補正箇所を加えて本縫いのための準備へとりかかります。
仮縫いをほどいてアイロンで生地を整えてから切躾を打ちなおします。
当店の服は基本自身で丸縫いをしています。使う機械はミシンとアイロン。服の大半を手縫いで仕上げております。
完成した服をご自身で着用して最終のチェックとなります。
納品の際に付ける共布はかけつぎ等の修理時に使います。大事に保管して下さい。